以下は私が経験的に感じたことです。
間違いがありましたらご指摘頂けるとありがたく存じます。
酵母液作成時、エサ(糖質)を与える。酵母の増殖や発酵の活動にはエサとなる糖質(ブドウ糖)が必要です。 |
酸素呼吸をさせる酵母が増えるためには酸素呼吸させることが必要です。 作成時に入れる水は新鮮な方が良く、湯冷ましなどは×。作成途中は時々蓋を開けてゆすって炭酸ガスを抜いて新鮮な空気(酸素)を補給しましょう。 アルコール臭がしたら、酸素不足で「発酵」を始めた証拠で、酵母の増殖は停まっています。 既に酵母が充分に増えたのであれば次のステップに進んで良いのですが、そうでない場合(まだビールの様に泡が 勢いよく出ない)ふたをあけて瓶を振って酸素を補給してあげましょう。(まだ酵母が増えていないのにエキスの甘みがなくなっていたら糖分+水を足してあげましょう。) ところで、「酵母を増やす前に嫌気条件で乳酸発酵を先行させた種はすっぱくない。逆に空気を入れると夏場は空気中に酢酸菌が多いから酸っぱい種になるリスクが高い」とする考えもあります。下の「乳酸菌を利用する方法」を参照してください。 |
次のステップに進むときはあわてない酵母エキスを作るとき、泡が出てすぐに次のステップ(小麦粉を加えて中種作り)に進むと失敗します(初めてのパン作りに多い失敗です)。
瓶をゆすると泡が炭酸ジュースの様に湧いてきて、レーズンを指でつぶすとスカスカになるまで焦らずに一日以上待ちましょう。 |
寒い日はエキス作成時の最初の温度を28℃~30℃になるよう暖める。酵母菌は最初は眠った状態(?)なので、寒い日は目を覚まさせるために暖めてやります。空気中の乳酸菌や酢酸菌もエキスに入り込んで増殖をねらっています。 彼らに負けないためには彼らが侵入する以前に酵母軍団を作ってしまうことです。 酵母が出す泡が目に見えるくらいになると少々環境が悪くても増殖します。 室温が20℃以下の日は最初、30℃の水につけます。ただし、酵母が目をさます最初だけ。 酵母が活発に動き出したら25℃前後が適温です。温度は体感ではわかりません。慣れるまでは温度計を見てください。温度計はホームセンターで300円程度で買えます。 |
エキスや中種の臭いをかごう。発酵が遅すぎたらあきらめようエキスや中種からツンとくる酸っぱい臭いがしたら、雑菌(多くの場合、酢酸菌)が繁殖しています。 |
最初は輸入小麦で練習天然酵母には国産小麦を使う方が多い様です。美味しい国産小麦と天然酵母は相性がいいのだと思います。けれども、パン作り初心者には国産小麦は扱いがデリケートで難しい面があります。 |
一次発酵で3倍(夏は2倍半)膨らまそうパン生地の発酵完了のみきわめ、初心者には難しいです。 |
暑い日は発酵開始したら早めに冷蔵庫に入れる。酵母は呼吸する際に熱エネルギーを出しますので、
酵母液は室温よりも暖かくなるので注意が必要です。 |
暑い季節は普段より衛生面に気を使う暑い時期は、いつもより酸っぱくなりがち。理由は一つではないと思いますが、周囲の酢酸菌のせいではないでしょうか?私の場合、夏の途中で手ごねからフードプロセッサー練りに変わったら、一次発酵に10時間かかっても酸味が全く出なくなりました。 |
天然酵母パンの香りは酵母の宿主と小麦粉のハーモニー酵母そのものには香りはありません。香りは酵母のエサの香りです。 |
乳酸菌を積極的に利用する方法もあるここまで酸味の原因になるとして、乳酸菌を悪者扱いしていましたが、乳酸菌は酵母の増殖を助けるとする考えもあります。 AkikoさんのSimpleDaysのサイトにヨーグルト+ハチミツ+レーズンから酵母を起こす方法の紹介がありましたが残念ながら現在は閉鎖されています。 ヨーグルトの中で酵母を培養するのですが、酸っぱくないパンができるそうです。 |