こぼれ話 10 『ステンレスの灯篭』
鶴岡八幡宮の大鳥居の脇に2基のステンレス鋼で出来た灯篭が見られます。
この灯篭はわが国のステンレス鋼の歴史を象徴しています。
世界一の生産量を誇るわが国のステンレス鋼も当時はごくわずかしか利用され
ず、まだ貴重品扱いだったと思われます。
自社の繁栄とステンレス鋼の発展を祈って寄贈されたものに違いありません。
寄贈者は河合鋼商店の河合佐兵衛で1941年のもので、作者は徳増久五郎。
河合商店は東京、日本橋にある会社で、日清戦争以降、洋鋼の輸入販売に努力された会社です。
そのユニークな販売方法で一世を風靡しました。詳しくは次のページをみてください。
参考資料 ステンレス鋼の選び方・使い方 日本規格協会 1994年
「鉄の歴史−その技術と文化−」フォーラム 香月節子講演 2001年7月
この写真は横浜市在住の藤間弘道氏にご提供いただきました。
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