古代のバネ

目の後ろにバネが入っています
 日本でねじが作られたのは、種子島に伝来した鉄砲(1543年)の再生が始めてといわれています。
 それに先立つ鎌倉時代、木造の阿弥陀如来の立像にバネが使われていました。この時代を代表する仏師、 東大寺の『地蔵菩薩像』を造った快慶の作と伝えられています。

 奈良の国立博物館の3年がかりで調査し、X線撮影の結果、玉球を固定する部分にバネが 使われていることが判明しました。静岡の新光明寺に保存されていますが、 どんな鍛冶屋がこんな押しバネを考案し作成したのでしょう?興味深々です。
 ちなみに、姫路に残る武具鍛冶の明珍宗理さんは今でも、直径10φmm丸棒をたたき出し1φmm 程度の針金を作れると言われます。




 参考図書 日本のばねの歴史 日本ばね工業会  1984年


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