バロンズ紙、 1999年3月29日号より
Still Raging (まだまだ熱狂する)
今日のニフティ・フィフティ銘柄は以前にまして素晴らしい(Niftier)。 ゼロ・インフレも間近で、ダウは20,000をうかがう。
David Alger氏との独占インタヴュー
: 投資家達は、David Algerのマーケット動向を予言するファックス月報に騒々しくしています。
それも不思議なことではありません。毎年毎年、彼の予測は正しかったのです。 "熱狂のブル相場(Raging
Bull)" の著者、David Alger(55)は、マンハッタンのフレッド・アルガー・マネイジメント社のCEOであり、彼の会社は業界で最も知られたミューチャル・ファンドを運用しています。市場で最成長セクターを含む彼のファンドは、直近でも、長期的にもライバルのファンドを打ち負かしています。先週ダウがもみ合う中、"なぜ、インフレがゼロになるのか"、
"なぜ、ダウはもっと高くなるのか"、彼の考えを聞いてみました。 彼はまた、インターネット銘柄と新しいNifty
Fifty銘柄へクラッチを入れました。 皆さんが賛同しようとしまいと、皆さんにとって彼の洞察が有益だと保証します。
Barron*s ・・・ デイヴィッド、
今回の相場はあなたが若かった時に学んだNifty Fifty相場と
どのように比較しますか?
Alger ・・・ おもしろいことに、(今回と当時は)似ていないのですよ。
1973-74年のベア・マーケット直前のNifty Fifty最盛期の(PERの)倍率は、今回のNifty
Fiftyより実際に高かったのです。 私が憶えているのでは、リットン・インダストリー社は1974年、
PER40倍で底を打ったのです。 今回のNifty Fiftyは当時より優れた会社 − より速い成長と、より高いROE、
より高付加価値のある会社なのです。 今後、1974年型のベア・マーケットを迎えるとしたら、今のNifty
Fifty銘柄は暴落するだろうと今日誰しもが言います。 しかし、そのようなことは起きようがありません。
その議論には理性が欠けています。 当時を振り返ると、 原油価格は4倍になり、
大統領は辞任し、 物凄い高インフレに悩まされ、 ヴェトナム戦争から立ち直ろうとしてた時代なのです。
全く今の状況と比較になりません。
Barron*s ・・・ あなたは最近、
自身のブル相場観を説明するのに、 "大統合理論(Grand Unified Theory)" を展開していますが。
Alger ・・・ 私は、 みんなの頭を悩ませている2、
3の事を真剣に考え抜こうとしていました。 第1に、 明白なインフレが無いなか、
なぜ経済は活況なのかということ。 第2は、 FED(連銀)は、 予想以上の好景気の兆しに対策をしようとしないのか。
(( 利上げ等をしないこと?))。 第3に、 なぜマーケットは、 今日の倍率まで買われているのだろうか。
そして、 その当然の結果として、 なぜ利子率はこれほどまで低いのか。 私は、 グリーンスパン議長のHumphrey−Hawkins証言を聞いて、
はっと思ったのです。 あらゆる経済学の本は捨て去られるべきで、 これまでなかった新しいテキストに置き換えられるべきだと、
グリーンスパンは言ったのです。
Barron*s ・・・ それで、
その答えは?
Alger ・・・ 全く簡単なことなんです。
1980年当時、 ロナルド・レーガンはサプライ・サイド経済学に沿ってやってきました。
サプライ・サイド経済学は、 個人と企業に、 生産と生産能力を向上させ、 設備投資を促進させるようにインセンティヴを与えました。
その結果、 需要を上回る供給を生んだのです。 そして、 価格構造を下げ、 強く輝かしい経済を促進したのです。
ジョージ・ブッシュは、 それを "ブードウー・エコノミックス(ブードウー教の経済)
と考えました。 50年代の90%の税率から28%まで段階的に税率は劇的に下がっていったのです。
平均的な人々にとって、 税金は現実に過去のいつの時代よりも低いのです。 そして、
資本支出は10%後半での成長を続けています。 今日のコンピューターにおける支出が5年前と比べて何ドルになるか統計をとってみると、
たぶん、 約年率100%の成長をしているでしょう。 私たちの社会は、 MIPとメガヘルツに溺れているのです。
その影響として、 あらゆるところで、 生産性が飛躍的に向上しています。 そのことによって、
インフレ率は下がり、 同時に経済は物凄い速度で成長しているのです。 さらに、
不況期を除くと、 莫大な資本支出のおかげで、 実際の生産能力の利用率は1980年以来最低の水準です。
それ故に、 一貫してインフレ率は下がり、 ても強い経済の状況にあるのです。 ここで、
インターネットの影響を見てみましょう。 ドラマティックになりますよ。 インターネットにより、
インフレは社会システムから叩き出されるのです。 この2、 3年以内に商品システムにおけるデフレーションを経験することになるでしょう。
サービス・セクター(におけるインターネット普及)によって、 ほとんどゼロのインフレ率の状況になるでしょう。
この事は利子率を下げ、 究極的には株式の高ヴァリュエーションをもたらすでしょう。
Barron*s ・・・ 利益(Earning)
にとってはとても良いこととは聞こえませんが・・。
Alger ・・・ 人々はいつも、デフレは企業利益に悪い影響を与えるだろうと言います。
たしかに、 ある程度のインフレは、 車の潤滑油のように必要なのかもしれません。
そしてまた注目すべきことに、 最高で、 最も速い成長をして、 最も生産性のある産業
− コンピューター産業、 半導体産業、 そして、 証券業界はすでにデフレの環境下で仕事をしています。
1975年以来、 証券会社のコミッションは物凄いスピードで下落してきました。 これらの産業はすごいデフレのシナリオのなかで繁栄してきました。
売るべきものを持っていて、 その値段が下がり続けるなら、人々はもっと買うのです。
この弾力性により、 非常にたくさんの産業に恩恵がもたらされます。 私は、 それが利益に悪影響を与えるものになるとは確証できません。
むしろ、 利益を加速させるものになるのではないでしょうか。
Barron*s ・・・ あなたは物凄く強気なのですねえ!
Alger ・・・ そう、 物凄くね。
今週のようなちょっとした利食いの後、 マーケットはまたモメンタムを取り戻し、
年末まで11,000に達するでしょう。 2004年にはダウ、 20,000です。
Barron*s ・・・ まさか!? あなたは、
アビー・コーヘンより強気なのですねえ!
Alger ・・・ 時々、 私は彼女が自信をなくした時、
彼女を叱るのです。
Barron*s ・・・ あなたのターゲットにはどのように至のですか。
Alger ・・・ これも簡単です。
インフレ率がゼロになると仮定しました。 今は、 1.6%です。 直近発表されたCPIはコア部分もベース部分も0.1%アップしました。
生産の観点からすると、 今や、 もうほとんどゼロ・インフレなのです。 主なインフレ圧力はサービス産業からくるのです。
たくさんの要因、 特にインターネットによって、 今後、 3−4年にわたりインフレは下方圧力を受け、
ほとんどゼロに近い率か、 ゼロになるのです。 歴史的に過去5−6年間、 長期債の実質リターンは4%あたりに照準をおかれていました。
もちろん、 もう少し高かったり、 低かったりしましたが、 これが中心的な傾向でした。
これは推測になりますが、 ゼロ・インフレで、 長期債の利回りは4%になります。
この議論をさらに進めますと、 S&P500の益回り、 つまり、 S&PのPERの逆数は、
この15年間、 長期債の50%から95%のレンジで取引されてきました。 ここで、 長期的に年率8%のS&P500の利益成長を仮定しましょう。
そうすれば、 2004年までにS&P500で1株当たり70ドルの利益になります。 そして、
長期債の利回りを4%と仮定し、 S&P500の益回りは4%の70%、 つまり2.8%になります。
言い換えると、 レシオで35倍です。 70ドルの35倍、 ダウも同じ成長をするならば、ダウは10,000から20,000へとなるのです。
お分かりですか?
Barron*s ・・・ 最近、 似たような予測を耳にしますが、
あなたはどこが違うのですか。
Alger ・・・ たいていの議論では、
ヴァリュエーションの天井に我々がいるとしています。 ヴァリュエーションがどこまで高くなることができるか、
明確なルールがあるというのです。 基本的には、 インカムゲインが一定の証券間の競争的な投資を考慮しなければなりません。
利回りはどんどん低くなるでしょう。 私の意見では、 結局、 4%かそれ以下になるでしょう。
ええ、 今は5.5%で全く下がる兆しがないとおっしゃる方もいるでしょう。 しかし、
そうした人たちは物事が一定であるという状況に慣れてしまって、大きな変化に慣れていないのです。
彼らが理解しないのは、 私がこれらの事が5年にわたって起き得ると言うことなのです。
事実、 S&P500と長期債の関係は15年間同じだったのですよ。 最後に、 S&P500は常によりよい、
より高成長の会社に改訂されています。 S&P500は、 大型成長株指数になるでしょう。
インデックス・ファンドによって、 古き良き時代にはなかったような巨大な構成銘柄の影響をあなたがたは受けることになるでしょう。
1ヶ月前、$400になると予言した同氏は$400乗せしたAMZN株について上昇は終わるだろうと発言。
“永遠に上がり
続ける事はない” “これらの株はいつも、これまでも
volatileである” とCNBCに語りました。 “近い将来にインターネト関連株が
興奮する理由はほとんどないだろう” とも付け加えました。
“過去数ヶ月間はホリデー・ショッピング期で、広告も豊富で消費者
もオンラインに向かったが、これからの数ヶ月間はそのような興奮はないだろう”
彼は長期的な見通しとしては、AMZN,YHOO,AOLを好きな株としています。
特にAMZNに限って言えば、AMZNは賢明
にも、AOLの成功の戦略にならい、将来のマーケット・シェア拡大に対する投資をしていると。
昨日 (9/30)
Nortel が第3四半期の売上が予想ほどよくないだろうと発表し,軒並み
Network関連が売られましたが、
本日もまた Fore
Systems が第2四半期の利益がコンセンサスを大幅に下回るとの見通しを発表しました。
1株当たり14
セントの予想が9から10セントの間になりそうだと言う。
先月のフランスの Alcatel ショックの余波がのこる中、連日の悪材料に
Cisco,
Lucent,Ascend,3COM も続落。アジアの景気後退や通貨不安にこのセクターも打撃を避けられないことが鮮明に。
1996年に
Telecommunications 法案が成立して以来、電信電話会社 −
市内、長距離、携帯、ケーブル、インターネット
などもみな Network機器の大口需要家となり、反映してきたこの業界もついに曲がり角に達したのか??
BT.Alex.Brownは
Tellabsのレーティングを引き下げ、Merrill
は Fore Systems を格下げした。
* Realnetworks、AOL と契約!! − 20%高! ( 9/28/1998 )
Realnetworks
が AOL と独占的契約。 AOL の新しいソフトに
Realnetworks の オーディオ・ビデオ伝送技術が
使われることに。 CEO
の Glaser 氏 曰く “ AOLによって 我々も大きな市場に突入することになるが、AOL
のユーザ
ーにとっても重要なサービスを受けられるようになるしね”
と。 Netscape とも同じような商談をしているらしい。
今週中
発表か。 AOL の1300万人のユーザーが
Real Player などの Realnetworks のサービスを使うようになるということ
Realnetworksにとってはすごいことです。
いったん彼らが使い出すと他の( MSFT のNet Show など )ソフトはなか
なか使わないようになるだろうから。
Intel,AOL,Netscapeを巻き込んでのマイクロソフト包囲網!
Glaser はなかなかやりますねえ。 この分野 − 映像
音声をWEB上で楽しむためのソフト
− でのマイクロソフトとの抗争激化。 はたして、 巨人マイクロソフトを相手にどこまで
やれるでしょうか。
もし、勝ったとしたら、その時の Realnetworks の株価は・・・・楽しみですね!
Realnetworks
については昨日付けで My Favorite Stocks の欄で紹介しています。
詳細はここをクリック!
Intel
との提携については Internet Bonanza の欄で取上げてます。参照ください。
ここをクリック!
* な、なんと eBay のIPO、200%高! ( 9/24/1998 )
eBay は公募価格$18に対して$53 1/2
の初値をつけました。恐ろべし! 時価総額は$20億、2700億円。
いくら珍しく利益の出ているインターネット関連
IPO とはいえ、ちょっとやりすぎじゃないでしょうか。 短期的には
要注意。 YAHOO
やEXCITE がオークションに力を入れていることは既報通り。(
詳細はここをクリック
)
CBS のIPO 記者 Fitzgibbon氏は
“ 他に波及するかというと、そうは思わない ” と eBay の暴騰が他の IPO
株にインパクトを与えることについては懐疑的に見ています。
でも、Broadcast.com も現在 $50台を回復しまし
たし、数年後 にYAHOO
のようにならないとは誰も言えませんでしょうけど。
* eBay 強気のIPO、 AMD 新Chip開発! ( 9/23/1998 )
eBay
のIPO いよいよ木曜日に!公募価格$16−$18の水準になる予定。$14から$16の見込みから
上方修正。IPOは8/27以来、4週間停止状態でした。これは1970年代以降最長期間らしいです。相場も底を
打ったと判断していいんじゃないでしょうか。主幹事はGoldman
Sachs で350万株を売出す予定。 そのGoldman
だが、Goldman自身も8月に公開申請していますが、昨今の世界金融危機で公開が遅れるのではないかと懸念
されています。第3四半期の利益が1年前と比べて19%以上も落ち込んでいます。11/30の年度末決算の行方が
気になるところ。 まあ Goldman
のトラブルはほとんど eBayには関係ないでしょう。
eBayについては9/15付で
“Intenet”
の欄で取上げてますので 詳細はここをクリック!
Advanced Micro Devices がラップトップPC向け新Chip
開発! Intel との競争激化!新Chip の K6/300
は300MHzで ラップトップ向け。
Compaq のPresario1250に搭載される予定。価格は$229で、Intel
の最速Chip
Pentium2
は$637。 Intel 内蔵のラップトップPCは $3000以上になるのに対し、AMDのK6/300だと
$1999
から$2499になるという。
"The superior price for the performance benefits
that desktop system users have
embraced with AMD-K6 processors are now available in our family of processors
for mobile computing," S. Atiq Raza, AMD executive
vice president
* Broadcast. com 暴騰,22%高! − クリントン・ビデオで。 ( 9/22/1998 )
テレビだけでなく、インターネットでもクリントンのビデオ証言が放映されました。Broadcast.com
はなんと、
$7 7/8高の44 1/4 で引けました。1日で22%の上昇です。
ちなみに Realnetworks は
7/16 高の25 11/16
とパっとしませんでした。
Broadcast.com
の社長 Mark Cuban氏によると、放映される1時間15分前に1000人以上の人がLog
On
してたそうです。
“ 今回はすっごくでっかいイベントだった。将来に期待のもてるイベントだった。スーパー・ボウル
も放送されるんだぜ!”
と興奮して語った。 “ たくさんの人から Eメールがきたけど、なぜか、感謝とお世辞のメール
だったんだ。” BCST
は MSNBC,Court TV,CSPAN と CNNのウェブ・サイトで放送サービスを行っています。
今回のビデオ放送はインターネット界にとって、どれだけのTrafficに耐えられるかの試金石でもあった。
全米が
世界が注目する出来事をみるために、皆、同時刻に一斉にオンラインにつなぐ。
結果は “ まあまあ ” だったみたい
です。 テレビでも放送されていたし、活字だけだったスター調書の公開時より必然性が薄かったからか
“ Crash ”は
なかったようです。 でも、各ニュース・サイトは記録ずくめだったみたいです。
CNN.com ではランチ・タイムには1分間
で35万回のヒット
( スター調書時は34万回 )を記録しました。
* クリントンの大陪審での証言がWEB上で放映!! ( 9/20/1998 )
クリントン大統領ほどインターネットの発展に貢献した人はいないでしょう!
先日の STARR 調書がインターネット
上で公開されて物凄い数のアクセスがあったことは皆さんもご承知のことと思います。今度はビデオでクリントン証言が
放映されるというのです。 新たな懸念材料が飛び出してきてアメリカ株は下がるかもしれませんが、インターネット株は
上がるのではないでしょうか??だって、これはインターネットにとっては世間に注目されるいい機会なのですから。
現地時間の21日、am 9:00。 Real
Player を使えるかたは ここをクリック!
やはり、RealNetworks は “買い” じゃないでしょうか!?
* INTEL, 好決算見通し。 ORACLE は好決算発表! ( 9/11/1998 )
前日10日引け後、 Intel
は第3四半期の売上が 8-10%増になるとの見通しを発表!7月には第2四半期の
$59億に比べてちょっとだけ上回るかトントンとの見通しだったのが、一転10%増。株価は$4高の83を11日午前、
ヒット。 SoundView Financial のScott Randall 氏によると、PCメーカー各社が今期は在庫をなるべく少なくしている
ことが Intel にとっては好都合。さらに、ガイダンスで示された各種CHIPの価格も安定的なものだったことも好感。
この強い売上の伸びは Intel
の成長をあらわしているものの、依然、利益は1年前の水準に比べて弱い水準に。
1年前の第3四半期の1株益は88セント、今期は80セントになる模様。
Donaldoson, Lufkin & Jenrette の Boucher
氏は “ 第2四半期が信じられないほど弱すぎただけ。
PCメーカーは前期何も買わなかったから、今期の需要増が
劇的に見えるだけ ” と。
あの Merrill
の Kurlak 氏も今期の売上増についてまたまた懐疑的な発言を。 “
今回は季節的なもの。 株価は
少しの間上がるかもしれないが、持続しないだろう
” とのレポートを今日発表。 レーテイングも 長期的に neutral の
まま変更せず。
Intel はこの1年間本当に思わせぶりな株でなかなか上っぱれないでいる。まだまだ、アナリストの見方は別れて
いる様だが、僕は個人的に$100以下の水準は
“ 買い ”だと思います。上がりだしたら本当に速いんですから。
半導体は価格競争も激しいが、需給が良い時のもうけは物凄いのです。
Kurlak 氏のトーンが変わった時はもう遅い
でしょう。
ORACLE
が素晴らしい決算発表!! 第1四半期、28%増収、33%増益。
会社によるとまだまだデータベース分野
は成長が見込まれると。特にアメリカとヨーロッパで。
Merrill は “ Buy ” に Prudential は “ Storong Buy ”に格上げ。
1Q
1年前
売 上 17億$
14億$
純利益 1億9500万$
1億5000万$
* ばかげたバリュー? ( 8/28/1998 )
YHOO $8安、 AOL $8安、 INKTOMI $11安、 BCST
$6安、 散々たるインターネット関連銘柄。
ベア・マーケットの様相を呈してきてこのセクターは激しく売られた。
サンフランシスコのABN Amroの
アナリスト、David
Wu氏 " ぶっ飛んでいて、 ばかげたインターネット関連株のバリューにみんな懐疑的
になった。 ボラテイリテイ―も心配して利益の裏付けのある会社へ資金を移動させようとしている。
インターネット業界は強いけど、
それは株価がオバー・バリューでないということを意味しているわけで
はない。 " と。
ついに懸念していたことにみんな気づきだしたのか?? 仕方がないか。
* 総崩れのハイテク。 ( 8/27/1998 )
まったくどこを見渡してもいいニュースはなく、 ハイテクも総崩れの木曜日だった。
ロシア経済危機の深刻化、
エリツインの辞任観測で
ダウも300ポイントを超す下げであった。
ネットワーク ・・・・ Cisco
-4 1/2, 99 1/8 3Com - 2 1/4,
27
BayNetworks -3 5/16, 28 5/8
ソフトウエアー ・・・・ Microsoft -3 9/16,
109 Netscape -2 5/8,
23
インターネット ・・・・ AOL
-5 11/16, 105
Amazon -0, 122 3/4
Yahoo -5 13/16, 91 1/16
Broadcast.com -2 1/2, 51
パソコン ・・・・ Dell
-3 9/16, 125 1/16 Compaq -2,
32 1/2
Apple -2 7/8, 37 1/2
半導体 ・・・・ Intel
-3 1/4, 79 3/4 Analog Device -1/2,
16 1/4
ロシア経済は世界のGDPの1%の規模でないことや米国の主要な輸出先でもないことを考えてロシアの経済破綻は
ハイテクに直接的な悪影響は少ないとマーケットが認識していたのは昨日までである。
ロシア問題が更なる世界規模
での経済不安を増幅させた。
A.G. EdwardsのアナリストのPeter Andrew氏が指摘するように
" 米国外での経済危機は
米国景気のスローダウンを招き、 ハイテク・セクターに大打撃を与える。"
という懸念が広がった。
* ハイテク、リバウンド! ( 8/24/1998 )
先週の金曜午後の地合を引継ぎ、また香港の4.2%上昇を受け月曜は見事にリバウンドから始まる。
ロシアは無視。Intelについてアナリストの見方は揺れている。Piper
Jaffray のアナリスト Kumur 氏はINTC
を先週 " strong buy " に格付けした。過去数四半期の中で一番いい状態で、第3四半期は8%売上増を
見込む価格で販売する見通しとのこと。 一体、どう見たらいいのか?第3四半期決算が楽しみだ。INTCは
本日、新 Celeron Chip を発売。これは注目に値する。このCeleron
A は 皮肉にもPentiumUのライバルに
なりそうで、PCメーカー各社ともマーケテイングに苦慮しそうとのこと。
ここで、MERのKurluk氏の議論を思い起こして欲しい。 Kurlak氏はPCの低価格化の波にINTCも巻き込
まれざるをえない点を指摘している。 INTCは低価格PC向けに売上を伸ばすが、製造コストの比較的高い
PentiumUの製造と売上のバランスが崩れ、総売上高は伸び悩むと分析。 皮肉な現象だが、昨年5月に
PentiumUが発売され、半導体価格が下落、売上、純利益が8%、40%減少したのはPC売上の減少や在庫
調整だけでなく、PUの製造コストの高さにあるという。
さあて、どう動くかINTC!
* ハイテク、撃沈。いってこいの週後半。 ( 8/21/1998 )
巡航ミサイルを打ち込まれたのはアフガンとスーダンだけではなかった。週前半賑わった半導体、PC関連は
一転撃沈。アナリスト格下げや会社からの悪い業績見通しの発表が相次いだ週後半だった。
MERのKurlak氏は
INTC、
TXN( Texas Instruments )の長期的な見通しを引き下げた。
NSM ( National Semiconductor ) は需要減
から下方修正を発表。
ADI ( Analog Devices ) はWall Streetの予想を下回る決算。
LSI Logicもしかり。
これらに追い討ちをかけたのが金曜日、ロシアの金融問題、ベネズエラの通貨切り下げ懸念
( ラテン諸国への
波及の恐れ
)、 アジア通貨危機である。DOWは午前中280ポイントの暴落。 ( 引けには77安の水準まで戻す
)
通貨切り下げ、通貨危機はハイテクにとって大きな問題である。 ドル高はアメリカ製品が海外で割高になり輸出
にブレーキをかける。 ハイテク株が売られるのもいたしかたがない。
*DELL 予想を上回る! CPQ, NSCP などPC 関連好調。( 8/18/1998 )
Dell Computer が EPS, $0.46 の予想のところ
$0.50 の第2四半期決算発表。1年前の同時期は $0.29。
同時に10割分割も発表。注目を集めていたDELL だが期待通りの好決算をきちんと出してくるところはさすが。
Netscape Communications も break even
ながら事前の -$0.2 を破る第3四半期。売上が18%増の217億
円。これは14億予想を上回る。僕は6月から7月にかけてのYHOO, ELNK, LCOS,
SEEK, などのPortal Site の
暴騰をみてNetcenter に注力していたこの株も後を追いかけるのではと見ていたのだがいい感じになってきた。
事実、Netcenter からの売上増が24%になるとのこと。
Compaq Computers も Phillip Rueppel
や Alex Brown から " BUY " への推奨格上げを受ける。予想よりよい
マージンを維持しそうとのことで1999年度の利益を1株当たり $1.70 から
$1.85へ引き上げた。
ここにきてChips,PCs が好調とは、長らく低迷してきていただけに楽しみだ。
巨人 Intel, Compaq が動き出したのは注目に値する。
* H-P予想を上回る決算、半導体関連も賑わう。 ( 8/17/1998 )
Hewlett-Packard の予想を上回る決算発表で、Appried
Materials (AMAT), Novellus Systems (NVLS)
などの半導体製造装置も物色される。 “ この業界は過去3四半期、主に生産設備過剰のためボロボロ
の状態だった ” と Alex Brown の Walker 氏。
Intel も high-end chips の旺盛な需要と low-end PC chip の不足が報じられたことで$3高の$89
9/16
Lehman BrosのGumport 氏も " outperform " へ格上げ。同氏によると Intel の
low-end processors の
価格は上昇しており、供給が追いつかないことでかなりプレミアムをつけて販売しているということ。
本当にIntelは復活するのだろうか??