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   夢通信    衣川製鎖工業株式会社

たたら公園   (5月号)


 姫路から北西に70Km約1時間半、播磨風土記にも、鉄をつくったと記載されている、 宍粟郡千種町にたたら公園が4月19日に開園しました。
 江戸時代の製鉄遺跡、『天児屋鉄山』跡地です。公園の広さは1ヘクタール、鉄筋コンクリート二階建ての 『たたらの里学習館』が出来ました。神話と播磨風土記を紹介するコーナーや和鋼生産のビデオ上映 コーナーを持ち、和鋼の塊や製鉄用具、又、天児屋鉄山遺跡の模型なども展示されているようです。 『たたら場』の跡地は石垣に囲まれた平地、これを中心に倉庫・鉄池・勘定場・山内小屋・馬小屋などの 跡があります。この公園は千種町が5年計画で整備していました。千種町より北西へ10分くらい。 一昨年8月に訪れた時には整備された区画に、各種のカンバンが立ち、建物の予定地に基礎工事の準備が なされていました。
 天児屋鉄山(てんごやてつざん)と読みます。この鉄山は明治時代18年まで、木炭と砂鉄を使った、 たたら製鉄を行っていました。最盛時にはこの山内に300人ほど住んでいました。
『千草鋼』『宍粟鉄』の歴史は古く、 前記のように奈良時代から行われ日本刀もつくられていました。その品質は高く、全国に 知れわたっていました。刀の好きな人には垂涎の的『備前刀』はこの地で生産された、千種鉄で造られた ものです。
古い資料によると、この遺跡の所有者は『村下イト 他』となっていて、たたら製鉄の責任者 『村下』(むらげ)の役職が姓名となっているのを興味深く思いました。早速、行ってこようと 思っています。
    
播磨国風土記(はりまのくにふどき)
古風土記の一つ、和銅6年(713年)に元明天皇の命により播磨国が編集。
民間の伝承を多く記す。
715年以前に成立したものとされ、播磨風土記とも言う。
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