隕鉄を見た

 8月19日、別子銅山が栄え、住友財閥の拠点の一つとなった、新居浜市を訪問しました。 別子銅山記念館で300年にわたる銅山の歴史と技術の変遷を見、坑夫達の生活史を知りました。
 その後、夏休みのため親子連れで賑わう、愛媛県総合科学博物館を見学しました。常設展の中、 宇宙からも贈り物コーナーに『隕鉄』が展示されていました。文書上やインターネットでは写真や説明を見たことはありますが、 現物を見たのはこれが初めてです。
 説明文には「主に鉄とニッケルの合金からできているものを鉄いん石(隕鉄)と呼んでいます。 鉄いん石の中には、きれいな格子状の構造『ウィドマンシュテッテン構造』をもつものがあります。」
 2ケの隕鉄が展示されてあり、大きい塊は110 kg 表面が溶けた凸凹の褐色です。小さい 研磨されて 『ウィドマンシュテッテン構造』の見える隕鉄は、940 gです。共に南アフリカのナミビア共和国で1836年に発見されたもので、 ギベオン(ギボン)隕鉄として有名なものです。ニッケル7.82%を含み、隕鉄特有の構造をしています。 100万年に1℃の低下と言う長い時間をかけた冷却がこの構造が出来ると言われています。



 ちなみに、三条新聞13/8/31号には『隕鉄で作った小刀』として、このギボン隕鉄を使った小刀が以下のような記事で紹介されました。  隕鉄(宇宙から飛来)で小刀4本 三条の技術で(三条新聞13/8/31号より)
 宇宙から飛来し、地球上に落ちた隕(いん)鉄。このほど、三条の名工の技術で、隕鉄を地金に使った刃物の製造に成功、 30日午後3時から新潟市山田、新潟ふるさと村で開かれている「01さんじょう発道具文化フェア」の会場で製作発表会を開き、 地球上では見られない独特の模様の付いた刃物を披露した。以下略 詳しくは ○ をクリックしてください。



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