天守閣の第2階
広さは約550u、破風の小屋裏利用の内室(うちむろ)が5階まであります。
天守閣の第3階
広さは約440u
西大柱の継ぎ
西の心柱は、昭和の解体修理の際、通し柱とする予定で、新たに木曽の山中から26.4mの
檜(ひのき)を切り出しましたが、折れましたので、別に神崎郡の笠形山から切り出した材を
もって、ここで相欠き継ぎをしてあります。
継ぎ手の部分には、「米1升120円」「皇太子ご成婚」のことなどが記されてあるそうです。
石打棚
南北の窓際の台は「石打棚」(いしうちだな)といいます。よじ登ってくる敵に物を投げたり、
見張りをしたりする足場です。第4階にも設けられています。
武者隠し
これは「武者隠し」(むしゃかくし)といいます。ここに隠れていて、1人でも敵兵を殺そう
という戦法で、わずかな可能性も生かそうとする戦国武士の面目がしのばれます。
ここもやはり破風の屋根裏で、少しの無駄もなく空間を上手に利用した設計といい、あらゆる
戦いの場を想定して、少しでも味方に有利になるように考え抜いた先人の智恵のあとです。
天守閣の第4階
広さは約240u
天守閣の第5階
この階は他の階と違って窓が少なく薄暗いのは、この5階が外側4層の屋根裏に当っているからです。
外から見ると5層、内部は6階、地下1階、攻め手は思わぬ仕組みにとまどうことになる築城技術の妙なのです。
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