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碇石
(いかりいし) (文永11年 1274年)
1206年、ユーラシア大陸を制覇したチンギスハンの孫にあたるフビライハンは
中国を統一し元王朝を開きました。(1260年)東方征服を目指す元王朝はわが
国に貢朝の国書を送って来ました。失礼な文書だったので鎌倉幕府はこれを無視し
続けました。
1268年、博多湾に元の軍勢が多数おしよせました。1万人を越える大軍に防衛
軍は悪戦、苦闘、初めて鉄砲を見た武士も馬も、その爆音に驚き戦にならなかった
ようです。幸いな事にその夜『神風』が吹き、元軍の舟は大破してしまいました。
当時のものとされる碇石(いかりいし)が太宰府天満宮の宝物殿に展示されて
います。以前は中庭に置かれていたものです。後に発見された碇から図のような
構造だったと考えられます。