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石の碇(いかり)

 縄文時代の人々は、私が学生時代に学んだ、採取と狩猟による慎ましやかな 生活ではなく、大集落を作り高度な文化の香る生活をしていたことが、最近の 研究で判明してきています。時には太平洋を横断するようなダイナミックな活動を していたようです。福井県の鳥浜貝塚には7mを越える大きな丸木舟が出土して います。
 ニュージーランドの先住民族、マオリ族はポリネシアの島から、写真のような舟で渡って きたのです。石に穴を穿ち、ロープを結び付けて碇として使っています。

(オークランド博物館)

 なお日本を含めた環太平洋全域とヨーロッパ各地にも このような石の碇が使われていました。

右の図は沖縄県立博物館で見たものです。