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縄文時代の石の碇(いかり)

 チェーン(鎖)の事を調べてゆうくうち、一つの働きとして一緒に使われる『いかり』 を取り上げなければならないことに気づき、まとめてみました。
 森の宮遺跡(大阪府)の縄文時代貝塚からは当時の人々の生活をうかがわせる 用品が多数出土しています。ボタンのようなアクセサリーや耳飾り、大きな土器。 魚を釣ったのであろう大きな釣針、海岸に近い集落で漁業が盛んだったのでしょう。 サメ・ハモ・スズキ・黒鯛などの魚や、淡水の鯉やニゴイの骨も出土しています。 右の碇石は12.5kgもあり縄が巻かれていました。どんな舟をつなぐ碇だったのでしょう。
 ちなみに、5〜7m位の丸木舟が福井県や千葉県その他各地で見つかっています。


(神戸市立博物館  海の考古学 展 による)