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走錨事故 ( 海王丸 )
2004年10月20日 練習船海王丸が台風23号の強風にあおられ、富山県の伏木港で走錨、乗り揚げ、
防波堤に打ち寄せられ、練習生など30人が重軽傷を負った。
50年前の1954年9月、函館港外で起こった鉄道連絡船『洞爺丸』の走錨事故は1100人余の犠牲者を出した大惨事となった。
以来、鉄道連絡船の構造上の問題点が浮き彫りになり、アンカーの形状等についても研究された。
高等海難審判庁は2004年に来襲した台風時に、800隻にのぼる船舶にどんな錨泊をし、走錨したかどうかの異例のアンケートを実施。
その結果を『海難レポート2005 特集 台風と海難』 としてインターネット上にアップしています。
http://www.mlit.go.jp/maia/
それによると、西村室長は「鎖の長さをどれだけにすればいいのかという明確な基準はなく、操艦教範が現在も通用することが裏付けられた。
また、風速40m以上の荒天時には教範よりも鎖に余裕を持たせるべきだということも分かった」と分析している。
又、旧の海王丸・日本丸の錨はトロットマンズアンカー、今回の事故はAC14型アンカー。
アンカーの把注力(海底をかく力:海底の土質により差がある)に問題があるのではないかと一部の意見もあります。
走錨(そうびょう):錨の爪が反転して海底をかかなくなり、船が流されること。
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