鍋.釜.薬鑑などの破損箇所を繕う職人。天秤棒で鋳掛道具を担ぎ、「いかけいかけ」と呼んで街を回る者を鋳掛屋と呼ぶことが多い。
諺に「鋳掛屋の天秤棒で、出過ぎている」という。鋳掛屋は注文があるとそこで輪で火をおこし一人倫訓蒙図彙の絵では火吹竹を使っている)、 銅・鉄などを溶かして破損部を接着する。江戸の捷として軒下七尺五寸無いと火を使ってはならぬので、鋳掛屋は天秤棒の長さを予め七尺五寸に作っておき、 軒の高さを量った。普通は六尺だから、出過ぎているとのしゃ狂言葉が生まれたのである。 |
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