針金づくり
割鉄(軟鉄)の一部を加熱した鉄材を3人の手子が鎚で打ち延ばして棒材から線材にしているようすが描かれています。 らせん状に束ねてもう一度350℃程度に加熱した後ゆっくり冷却します。 これは加工工程で少し硬くなった鉄材を軟ら赤くするためです。 針金製造 さらに細くするために、いろいろな径の孔が開いている鉄板に線材を差し込み、 巻き取りロールで線材を伸ばして細くし巻き取るようすが描かれています。 テコの応用で木製のロールを90度ずつ回転しながら巻き取っています。 次にもう一段細い孔を通して線材を製造していきます。江戸時代の技術を画いた貴重な絵図です。 |
内容 絵巻「先大津阿川村山砂鐵洗取之圓」読み解き本 共著者 天辰正義 岡原正明 香月節子 |
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