釘づくり
一曜斎 国輝船釘やふすま釘など断面が正方形や長方形の釘がほとんどでした。唯一、丸断面を持つものは 城や寺社の瓦を止めた、大きな瓦釘くらいではないでしょうか?写真の釘は書写山円教寺(姫路市)の 塔頭(たっちゅう)十妙院修理の時に得られたものです。寺院の古文書によれば1558(永禄元)年に 建てられたものです。しかし、建築様式からみると江戸時代初期ではないかとも言われています。 現在の金物産地のうち、三条(新潟県)、鞆(広島県)などは釘鍛冶から発展したと言われています。 姫路ではわずかに『ふすま釘』が生産されています。この絵は『衣食住之内家職幼絵解之図』によります。 |
日本の技術 産業技術を描く 吉田光邦 著 第一法規出版 1988年 |
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