ネパールの鉄鉱石


 4000万年前、インド亜大陸がユーラシアー大陸に衝突しました。その力はユーラシア大陸を持ち上げます。

8000mを越えるヒマラヤ山脈はそうして誕生しました。大陸の間にあった海底は山脈の上に、
古代生物の化石(アンモナイトやウミユリ)が取り残されています。

又、同じく海底に堆積していた赤錆(鉄ストラマトライト)が赤鉄鉱として形成されました。

これらもベンガラと同様の成分酸化第二鉄(Fe2 O3)です。

 この赤鉄鉱は三条市在住の刃物鍛冶、岩崎重義さまに頂いたものです。





 写真下は現在新日本製鐵(株)八幡製鐵所で使われている。オーストラリア産の赤鉄鉱。
塊状のものと粉状のものです。

コークス工場の松永さまより頂きました。

 ちなみに、これらの鉄鉱石は磁石にはひっつきません。

『鉄分があるから磁石にひっつく』というのは一面の性質だけをあらわしています。
鉄分を含んでいても磁石に付かない赤鉄鉱や硫化鉄鉱もあります。

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