アルタミラの洞窟壁画


 中学校の教科書に載っていた、アルタミラ(altamira)の洞窟壁画は今から1万5千〜2万年も前に描かれたものです。 スペインの小さな町(サンティジャーナ・デル・マル)の高台にある洞窟で壁画が発見されたのは1868年、偶然猟師が見つけたものです。 この近くには、この他にも同時代の洞窟壁画が点在しており、この一帯に古くから人類が住んでいたことがわかります。

 この絵は壁面にベンガラで描かれています。ベンガラは古くから使われた顔料で『石器時代にも知られていた人類最古の赤色顔料。 酸化第二鉄(Fe2 O3)を主成分とする。特に有名なものにインド産の赤がありインディアンレッドと言われています。』

 オクサイドレッド;日本語大辞典の色名解説には赤錆色に近い赤にこの名前がついていました。 この顔料の出荷されたベンガル地方という言葉が日本に入り、赤錆色そのものをベンガラと言うようになりました。 ベンガラの製造法は比較的簡単で、鉄分を含む黄土を焼くと出来上がります。

ちなみに、このホームページの背景色はベンガラ色です。

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