1421 中国が新大陸を発見した年


 友人から薦められて、こんなタイトルの本を読んでいます。著者はイギリス海軍の元船長(潜水艦)、ギャヴィン・メンジーズ。
古い海図や世界地図を調査したところコロンブスがアメリカ大陸を発見したとされる1492年以前に地図上にアメリカ大陸が記入されている。
マゼランが南アメリカの南端、マゼラン海峡を発見した1520年以前にマゼラン海峡が地図上に描かれている。
こんな事実から、1421年、中国人 鄭和(ていわ)の率いる大船団がこれらの地図を作製したものであると推理。
鄭和は明の永楽帝(1360〜1424)の時代に活躍した宦官です。

 著者は船長として、太平洋・大西洋を航海した経験をふまえた海流・海図・海象、
動物や植物、染色技術、生活習慣や信仰がこの大船団によって、
中国から南米、南米からポリネシア・インドネシア地域へ運ばれたことを証拠づけしています。
 その本の中に、明朝初期の穀物運搬船の絵がありました。(天工開物:1637年刊)
錨とくさりが描かれていましたので、アップしました。

    


2003年12月 (株)ソニー・マガジンズ
戻る 進む