太鼓櫓 O) お菊井戸 Q
ぬの門 R
この櫓は「太鼓櫓」(たいこやぐら)と呼ばれますが、昔の「太鼓櫓」は大手門のそばに
ありました。この場所は本丸への侵入を防ぐ大切な地点ですし、また城主に会う客の通路でも
ありますので、いつも警備の役目を果していたところです。
りの門 P
この門の上部には、黒ウルシ塗り、金箔でふちどった飾り板がついていますが、この「りの門」は
城主や来客の通用門だったからだと考えられます。
お菊井戸 Q
この井戸が「播州皿屋敷」の伝説で、名高い「お菊井戸」です。
その昔、永正(えいしょう)のころ、城主、小寺則職(のりとも)の家老、
青山鉄山(てっさん)が
お家のっとりを企てましたが、忠臣、衣笠元信(きぬがさもとのぶ)の女で、青山家の女中であった
「お菊」がこれを知り、幼い城主の難を救いました。
お菊のことを知った青山鉄山と家来の町坪弾四郎(ちょうのつぼだんしろう)は、家宝の「毒消しの皿」
1枚がなくなったぬれぎぬを、お菊に着せて責め殺しこの井戸に投込みました。
それから、毎夜、この井戸から「1枚、2枚、3枚…」と皿を数える悲しそうな声が聞こえたということです。
お菊はその後「於菊大明神」として、市内の「十二所神社」の境内にまつられましたが、
それからは、皿を数える声は聞こえなくなったということです。
ぬの門 R
門の上に2層の櫓がある変わった造りになっているこの門は「ぬの門」で、「備前門」に入る
関所のような大切なところですから、見るからに堅固な構えになっています。
「のぞき窓」
この門の真下から上を見ると、門の天井に長四角の窓があります。これは「のぞき窓」です。
鉄板張りのビョウの間から門を通る人を監視したり攻撃することができます。
こうした窓は、備前門など大切な門につけられています。
この辺りは「ニの丸」になっています。
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