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   夢通信    衣川製鎖工業株式会社

『 伝えること、伝わること 』(3月号)

 20数年も前、まだみずみずしく、将来を嘱望されていた(?)若きディレクター
charlieは、ある日、大先輩の女性編成部長によばれて、こう言われました。
 「あなたさぁ、伝えるってことと、伝わるってことは、違うのよ。何かを伝えようと
一生懸命に準備することは大事だし、立派なこと。ラジオは音の世界だから、あなたの
意図以上のことが伝わることもあるし、逆にいい加減さや中途半端さがあればその
マイナス部分も見事に伝わっちゃのよ。そしてそれが目立つの。大事なことは、公正で、
平易で、誠実であること。いいかっこしちゃ、だめね。アナウンサーやしゃべり手を
見抜きなさいね・・・・」というような内容でした。
 お説教なのですが、あの時の僕には、コトリと胸におちるものがありました。Mさん
という、僕らの大先輩で、サンテレビの創業にも関わった、「女史」と呼ぶに
ふさわしい、繊細で豪快な、少女と大人の女性が共存しているような人でした。
「早稲田」ガールで、飲めば実に楽しそうに爽やかに笑う方でした。
 それから20数年。いまも、時々、伝えることと伝わることについて、考えます。
事実と真実。FACTとTRUTHの対比として考えたり。自分の人生への姿勢として
とらえたり。あまり伝えることに汲々とせず、単純平明であることに徹して、伝わる
ことに身を委ねる。ラジオも、そして自分の人生もそんな風であればいいのに、と。
 Mさんは、数年前に亡くなりました。10数年前、僕が東京支社へ転勤になったとき
Mさんは、プライベートに、2人だけの送別会を催してくれました。にっこり笑って、
なにも伝えようとせずにいたMさんの別れの歌が、20年たった今も、あの微笑みと
ともに伝わっています。

ハンドル名 charlie  今林 清志

株式会社 ラジオ関西 報道制作部 副部長

私の所属しているはりまインターネット研究会のメールで興味深い文章が
送られて来ましたので転載させていただきました。

はりまインターネット研究会

播磨地域の高度情報化を促進することを目的として、産・官・学及び個人による
「インターネット活用に関する事業・活動」の情報交換を行う広域的な勉強会。
それぞれの持つ知識や技術を交流し、各種の事例を調査・研究することにより、
情報化をベースとしたヒューマン・ネットワークを築く。


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