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   夢通信    衣川製鎖工業株式会社

赤門   (正月号)


 エリート官僚の多くは、黄色い銀杏の葉をあしらった校章を持ち、赤門で有名な学校の
卒業生と聞きます。ベンガラ漆で赤く塗られたこの門は、加賀藩主、前田家上屋敷の御守殿門
というのが正式な名前で、国の重要文化財に指定されています。江戸時代このような朱塗り
(赤塗り)の門は将軍家から娘を嫁にもらった大名にしか許されていなかったそうです。
 古く、中国では天子から門に朱を塗ることを許された家は朱戸、朱家と言って名門の家柄を
表したそうです。今でも、赤門組は昔の中国と同じ名門の印なのでしょうか?又、五行説では
『赤』は南を指します。中国、長安の都を模して作られた平城京は南の城門が朱雀門で
真っ赤な柱で仕上げられていました。昨年、復元されたこの門は見事な朱色を呈しています。
 ちなみに、前述の赤門は1990年に塗り替えられ、ひび割れの目立った、この工事は大量の
漆を使ったので、お色直しの費用は5千5百万円にものぼったそうです。赤門はベンガラ漆
でしたが、朱雀門はベンガラ漆であったか、水銀朱であったか、私のよく知らないところです。
 おめでたい時に紅白の幕を使い、同様のお饅頭を配ったりしますが、もともと何だったの
でしょう、ご存じの方はお教えください。

今年もよろしくご指導ください。
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