
たたら村 (3月号)
昨年の8月、子供の付き合いで野外バーベキューに参加しました。そこは姫路から
北北西に直線距離で40km、山間の道を1時間半ほどかかったのですが、揖保川の
上流の綺麗な小さな渓流です。宍粟郡(しそうぐん)波賀町(はがちょう)野尻、
子供達は冷たい水に入り潜ったり魚を取ったり大ハシャギです。
バーベキューの準備が終わった私は、早速、持参の磁石を取り出して水辺をごそごそ、
目的は砂鉄探しです。一つ山を西に越えとると、そこは『たたら』の村で有名な千種町。
ここへ来る途中、10kmほど手前に伊和大神。古代の製鉄技術者は砂鉄や鉄鉱石を捜し求め、
たたら製鉄に適する場所を見つけるために歩いた道と思われます。
国道から渓流ぞいのわき道に入ったところに野尻部落がありましたが、私の目には
たたらの職人が住んだ部落に思えたのです。案の定、川砂の中に入れた磁石には小石や砂鉄が
どんどん引っ付いてきます。最大のものは13mmもあり、磁鉄鉱のかけらで
仙台の餅鉄(べいてつ)の小型3g、緑色の10mm程度の石もありました。
赤錆の溶解した鉄のかけらは古代の製鉄カスか?機会があれば分析したいものです。
ビールと焼肉を頂きながら、たたら師になったつもりで、
小川の周りを散策し古代の夢に浸った楽しい1日でした。
波賀町のホームページ

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