餅鉄  潟jッテクリサーチ 協力

 右の写真は餅鉄とその破面です。1996年 当時塩釜神社(現在京都、平野神社宮司) の尾崎保博(おざき やすひろ)様から弊社従業員が頂いたもので、 3ケの内、最大のものは460gもありました。
非常に重く比重が大きいと思い、手持ちの砂鉄(千種・出雲横田)と 合わせて、潟jッテクリサーチ 様に分析して頂きました。

 分析表のように純度が高く鉄分が約70%含まれています。こなごなに砕き炭火で焼くと簡単に鉄が出来そうです。

 下の写真は左が砂鉄、右が餅鉄の組織です。


 餅鉄(べえてつ)

円礫状磁鉄鉱(えんれきじょうじてっこう)。ベン鉄、モチ鉄などと呼ばれている。日本全国に産するが、 特に東北地方の釜石市や江刺市に多く産する。磁鉄鉱が川に落ち、長期間流されて角が丸みを帯び、餅状になったとされる。

昔は比較的多数あったと推定されている。現在、最大のものは径80センチ、厚さ20センチ。純度は高く、幕末期には高炉の原料としても使用された。 (みちのくの鉄 より)

分析解析結果

1)原料の化学分析

試料名 T-Fe SiO2 Al2O3 CaO MgO TiO2 Mn Na+K  C 
砂鉄−横田 54.9 13.7 2.9 0.6 0.3 2.4 0.5 1.0 0.02
砂鉄−千種 50.4 16.1 4.0 1.1 1.3 3.4 0.4 0.6 0.05
餅鉄−釜石 69.9 0.9 0.3 < 0.1 < 0.1 < 0.1 < 0.1 < 0.1 0.02

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