鍛冶の匠みせる 完成
愛知製鋼(株)(愛知県東海市)がことし(2000年)創立60周年を迎えたのを記念し、本社鍛造工場内で
開設を計画していた「鍛造技術の館」=写真=が完成した。自社の自動車部品の成形技術の移り変わりに
加え、愛知県知多半島に室町時代から伝わる鍛冶(かじ)の史料を一堂に展示し、21日から一般公開された。
プレス、ハンマー機器を使った金属成形などでトップメーカーの同社が、鍛造の歴史や技術の重要性を
情報発信する拠点にと、鍛造総合事務所の一、二階ロビーの一部計約二百平方bを"改造"トヨタ自動車の
初代クラウンなどの鍛造部品(クランクシャフト)、常滑、知多市にまたがる地域で活躍した「大野鍛冶」
と呼ばれる技術集団に関する収集史料など総数320点が並ぶ。中でも昭和初期の鍛冶場風景を再現した
ジオラマは展示された道具や農具とともに、現代技術のルーツで、いまや忘れ去られつつある匠(たくみ)の
技をしのばせる。
同館は、用1土曜開館(ゴールデンウイークなど除く)で、入館料無料だ‥が、事前予約が必要。問合せは以下へ。
http://www.aichi-steel.co.jp/Fmuseum/FN.htm
愛知製鋼(株)総務・人事部 『技術の館』事務局 小島敏男
kojimatoshio@he.aichi-steel.co.jp
tel 052-603-9383 fax 052-603-9390
中日新聞より 転載
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