順路にそって

「菱の門」 @

 この門を「菱(ひし)の門」と呼びます。軒下に大きな菱の紋が取り付けてあるところから その名が出たといわれます。
 この門は、城内で最も大きく構えもりっぱで、一説には伏見城から移されたともいわれ、 桃山時代の建築らしい華やかな美しい城門です。
 階上の窓は「火灯窓」(かとうまど)といいまして、金閣寺や銀閣寺などお寺の用いられて おりますが、この城にも取り入れられ、西と乾(いぬい)の小天守にもつけられています。

マス型

 門の前の石垣と土堀は俗に桝(ます)型と呼ばれ、鍵型になっていて、押し寄せる敵兵のホコ先を さえぎるとともに、外から内部を見すかされないようにする役目を持っています。


     菱の門  と              「火灯窓」(かとうまど)

    

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