埴輪の船

丸木舟(刳り舟)しかなかった縄文時代や弥生時代でも、倭人は果敢に航海をしました。
伊豆諸島の神津島や島根県隠岐島など、数十キロも沖に浮かぶ島の黒曜石が、
本土で点々と出土します。北部九州の土器や佐賀県腰岳の黒曜石が朝鮮半島で出土しますし、
沖縄本島でも九州の縄文土器や弥生土器が出土します。北部九州の弥生人達は、
周辺でしか採れないゴホウラ貝やイモ貝で作った腕輪をとても珍重しました。
きっと、美しい沖縄の貝をもって、はるばる沖縄と九州を往来する海の商人達がいたんでしょうね。
古代のアングル(18回) 読売新聞社夕刊連載 97.8.1
黒曜石 : 火山で出来る天然ガラス。非常に鋭利な刃物なので、縄文人にとっては貴重な物でした。
現在の技術ではその産地を特定することができます。
北海道産の黒曜石がアムール川の上流から発掘された例もあります。
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