縄文時代の漁村

 淡路島にある佃遺跡の復元図によると、彼らは丸木舟(刳り舟)を操って漁業を営んでいました。 海岸近くに家を構え、大きなクジラやイルカなども食用にしていました。以下神戸市立博物館だよりの記事です。

 佃遺跡は、兵庫県津名郡東浦町にある縄文時代後期(約3,800年前)を中心とした海辺の集落遺跡です。 住居の跡やお墓、ドングリを蓄えたと考えられる貯蔵穴などが発見されました。また低湿地には歩き やすくするために、丸木舟(刳り舟)の舟材を再利用した木道が敷かれていました。大量の土器や石器と一緒に、 動物の骨もたくさん見つかっています。シカやイノシシ、カモやフクロウのはか、クジラやイルカ、 タイ、スズキなど、豊かな自然の幸に恵まれていた様子がうかがえます。


佃ムラの想像復原図(部分)(縄文時代複期)【東浦町教育委員会より】

神戸市立博物館だより No.68 (2000年 春)

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