<復元船 オリンピアス>


 アテネ五輪の聖火リレーの目玉の一つとなるアテネ・ピレウス港入りのときに聖火を運ぶ 古代ギリシャの軍船が7月28日夕、アテネ南西部のファリロンの港で公開された。

 「オリンピアス」と命名された古代船は紀元前480年、ギリシャがペルシャに勝った サラミスの海戦で使用したものを復元した。

 トライレム(三段櫂船)と呼ばれるこの軍艦は舳先にビークを持っています。 大砲が発明されるまでの海戦は敵船に乗りこみ白兵戦で相手を倒す。 又、このビークで敵船に体当たりをし、穴をあけて沈没させる戦法を取っていました。
 敵船に乗り移り易くするため、鳥の嘴(くちばし)のような鈎のついた道板を工夫したり、 体当たりのために、船の旋回性能を向上させたりしています。

 アテネのトライレムは2本マストで長さ36m、幅6m。 速力は5ノットに達した。乗員は漕手170人、水夫4人、鎧(よろい)、冑(かぶと)で 武装した戦士10人だった。


ビーク

敵艦に穴をあけ沈没させるために舳先(へさき)から突出した衝角。

もどる 進む