『ビタ銭』を探しに、姫路城の大手前広場の青空市へ磁石を持って行きました。
古道具屋さん、色んなコインを竹のザルに入れて「1ケ100円」。
磁石でザルの中を探ると、パチンとひっついたのは昭和初期の5銭玉、ニッケルコインでした。
もっと、注意深く磁石を近づけると、寛永通宝が動きました。こんどは古びた寛永通宝だけを手のひらに乗せ実験。
磁石につくもの、つかないのも、少しだけ反応するものを見つけて買ってかえりました。
「磁石につくコインが欲しいのかな?」古道具屋さん。
「ハイ」、「そんならこれもつくやろ!」昭和40年の50円玉、100円置いてこれも頂きました。
『ビタ銭』漢字では鐚銭と書き、良銭(銅製の一文銭)と区分される鉄製の一文銭です。
別名『鍋銭』とも呼ばれましたが、サビが出たり、財布が破れるなど苦情が多く評判の悪い一文銭でした。
それもあって最初に発行された時は銅銭と同じ価値でしたが、だんだんと交換比率が悪くなり、
ビタ銭十文と良銭一文が同等とされた時代もあったようです。
参考 『夢通信』 4月号 『ビタ銭』 6月号 『寛永通宝』 8月号 『寛永通宝 2』
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