指南勺 → 指南勺の実験
指南魚(しなんぎょ)と指南勺=(磁石) 11世紀ごろから中国で使われだした、方位を示す磁石で、指南魚という(中国では司南魚と書く) 曽公亮(そこうりょう)という人の『武経総要=ぶきょうそうよう』という本によると、鉄の針を熱し、 それを南北方向に置いて冷やし、磁化させた磁針(じしん)を、魚の形をした軽い木の腹部にとりつけ、 水に浮かせて南を示すようにしたものである。指南魚は、紙、印刷、火薬とともに、中国の四大発明とされている 羅針盤(らしんばん)の元祖ともいうべきもので、南宋時代(1127〜1279年)には、水に浮かす指南針と 方位盤が一体に組み合わさった、文字どおりの羅針盤ができ、アラビアの航海者を通して、広くヨーロッパに伝えられた。 なお、中国では、すでに紀元前3世紀、建物を建てるさい、地形や方位の吉凶を判断する占いの道具である 『地盤(じばん)』図参照、が作られている。天然の磁石を北斗七星に似せたスプーンがユニーク。 世界一周 道具パズル 小林繁樹 著 光文社 1988年 P17〜18 |
『鉄のふしぎ博物館』 衣川製鎖工業株式会社
戻る | 進む |