鍛冶屋さんは赤められた鉄の色から判断します。
昨年(2001年)、新潟で岩崎重義師匠に鍛接ナイフづくりを教わったときのことです。
『そら今や!!』炉内で加熱していたナイフを焼き入れするタイミングを
背中からの大声で教えてもらった事を思い出します。
師匠は炉内の鉄の色を見ていました。鍛接の時・焼き入れの時の温度が最も重要です。
この本には刃物の形をつくるまでの鉄の色 1300度〜950度
焼き入れの時の鉄の色 800度〜750度
焼きなましの時の鉄の色 700度
と書いてあります。
輝白色 (1300度) 黄白色 (1200度) 輝黄色(1100度) 黄色 (1000度)
輝黄赤色( 950度) 明輝赤色( 900度) 輝赤色( 850度) 輝櫻赤色( 800度)
櫻赤色 ( 750度) 暗櫻赤色( 700度) 暗赤色( 650度) 暗帯赤色( 600度)
独特の色表現で1,300度から600までを表現ています。これは日立金属株式会社が
製作したものですが、どこの鍛冶屋さんにも貼ってありました。
子供の頃、私も道具類を焼き入れする小さな炉の近くに貼ってあるのを覚えています。