鍛冶屋さんは、赤くなった鉄の一方のはしに切れ目をいれました(C)。そうして別にもうひとつ、 小さな鉄のかたまりを用意して(D)、切れ目とその小さなかたまりとに、粉をかけました。 それから切れ目にその小さな鉄をすばやくはさみこむと(E)、トントントンと鎚でたたきます。 この鉄はくっついてひとつになりました。はさみこんでつけた小さな鉄はハガネといって、 鉄のなかでも特にかたい鉄です。このハガネのところが刃先になります。かけた粉はハガネを つけるために必要なもので硼砂(ほうしゃ)といいます。 それをまた火床で熱し、いくどもたたいて先をうすく延ばして刃物の形にしていきます。 そろそろ何がつ作られているのかわかってきました。木を切ったり割ったりする時に使う斧(おの)です。 はじめにあけた穴は柄をさしこむところでした(F)。 |
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