デ・レ・メタリカ
1550年、ゲオルグ・アグリコラによって書かれた『デ・レ・メタリカ』は、
当時の世界の鉱業・冶金技術の集大成であると共に、近代技術の
夜明けを告げる画期的な技術書です。300葉にのぼる版画は精緻で
当時の鉱山・工業のありさまをハッキリと描いています。彼は序文に、
こう書いています。『私は私が見なかったもの、もしくは信ずべき人々
から実際に聞かなかったもの、全てを叙述から除きました。』
日本語に訳されたのは1968年(昭和43年)で、三枝博音氏によって
訳され、山崎俊雄氏によって世にでました。
ラテン語で書かれた、この本の中に、たくさんのチェーンの使用例が
あります。物を吊道具・水を汲む道具の一部・物を運ぶ道具として、
版画で表現されています。先人の知恵は今もそのまま生きています。
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