自転車の歴史 2

1870〜90年頃 オーディナリー型 「ダルマ自転車」

 とても危険な「普通車」が、大人気。1870年代。自転車レースが盛んになり、"より速く"走るために、 前輪をどんどん大きくしました。ペダル1回転で、ぐ〜んと進むのが想像できるでしょう?乗り降りが 難しくて危険な自転車だったけど、1877年頃には日本へ伝わり、「ダルマ自転車」と呼ばれて人気があったそうです。

1885年 セーフティ(安全型)自転車

 1885年、ついに今とほとんど変わらない自転車が登場。イギリス人スターレーがつくった「ローバー号」は、 前輪も後輪も同じ大きさで、乗り降りもラクになり、だれもが安心して乗れる自転車でした。 これが、現在の自転車のモデルになったんだよ。

1888年 空気入りタイヤの発明

 1888年には、空気入りのタイヤがダンロップによって発明され、1896年にはフリーホイールが導入され、 19世紀の終わりには、自転車の基本が完成しました。20世紀に入ると……アメリカでは自動車が急速に普及しますが、 ヨーロッパでは人々のあいだに自転車がすっかり定着。いろいろな目的に合わせた工夫や改良が加えられていきました。 変速機の付いた自転車や、オランダの「ミルク運搬車」などが、その例です。

( 財団法人 シマノ・サイクル開発センター 自転車博物館 案内による)

 堺に自転車工業が芽生えたのは鉄砲鍛冶の技術が根底にあります。明治初頭、廃藩置県により従来の藩主に 仕える鉄砲鍛冶は不要になってしましました。生きてゆくため鉄砲鍛冶はその技術を活かして種々の製品製造に努力し、 その一つが自転車の製造でした。
 堺に限らず、鉄砲産地であった国友(滋賀県)でも自転車を作りました。今、江戸東京資料館には明治○○年に 製造されたダルマ自転車が保存され、それには国友の銘が刻んであります。
 日本に初めて自転車が輸入されたのは1870年頃でオーディナリー型でダルマ自転車と呼ばれていました。 産業的に造られた国産第一号の自転車は1890年で、オーディナリー型で宮田栄助によります。

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