刀匠 大野 兼正 見学記 1

 11月24日(日)関市にある刀匠 大野 兼正の鍛刀場を見学させて頂きました。
興味を覚えて見学をお願いしたのは11月初旬でした。10月13日に新見市(岡山県)の たたら祭で兼正流小たたらを見せて頂いた後、ある本の中に金生山の赤鉄鉱を使って鉄を造り、 刀を鍛錬し南宮大社(岐阜県不破郡垂井) に奉納されたことを知ったからです。
 ちなみに現在の刀匠さんで自分で使う鉄を自分で作っておられる方はごく少数で、 大野刀匠は鉄づくり70年のベテランです。
 考古学者によると、古代製鉄は磁鉄鉱か砂鉄によるものと本に記されています。しかし 民俗学者や宗教家の本には褐鉄鉱(スズ、鬼板)を使った製鉄法が弥生時代後半にはあっ たのではないか?と書かれているのです。

 日曜日にも関わらず見学を許され、弾む心で関市へ赴く。岐阜から名鉄、美濃町線に乗 り50分、新関の駅に9時40分に降り立ちました。電話で場所を聞くとタクシーで約2 0分ほどの距離、運転手に尋ねるとよく解かっている場所とのこと、安心して初めての鍛刀 場へ向かいました。駅から北東の方向か?田圃が無くなり山道を少し登ったところを右折 し小川を渡ったところに、上記の看板がありました。

   
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