ダマスカス鋼(Damascus Steel)の謎に挑む(3)

「歴史を2500年溯る」(原書を読んでください)

パターン溶接(Pttern welding)とかダマシンニング(Damascening)等の鍛造製品に飾りパターンを作る伝統的な方法は紀元前数世紀に起源を持っています。

オリエントからの初期の例は古代に用いられた冶金処理から選られたパターンを示しています。その後に、溶解や鍛造が開発され、西暦500年頃の技術を持った鍛造の職人がパターン溶接によって最も芸術的なパターンを作り出しました。

そのような,ダマスカス-鍛造(damascene-forged)製の剣やナイフが鉄の時代から海賊の時代の兵器産業を支配しました。硬い刃の材料と靭性の高い裏金との組み合わせの可能性が利用されました。パターンの不思議なイメージは持ち主に無敵さを感じさせました。

少なくとも二つの異なった組成(炭素或いは硫黄)の鋼片が溶接でつけられ、鍛造で捏ねくりまわされ、百層以上の層状の材料を作ります。パターンは野金属の表面をエッチングによって見えるようにされます。海賊時代やアングロサクソンの時代からの古い剣やナイフはしばしば華麗なパターンを見せてくれます。

今日、パターン溶接技術は殆ど独占的にナイフや剣にしようされています。材料の選択は十分に高温加工性のよく、しかも鍛造で溶接できるタイプの鋼に限定されています。ステンレスや工具鋼はこのような環境で仕事するのは困難であり、主として、低合金炭素鋼だけが使用されるのです。

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