ストロマトライト (Stromatolite)


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「地球外生命体の謎」を楽しむ本
発行所  株式会社PHP研究所

ストロマトライト
ストロマトライト ボリビア産 (先カンブリア紀)

 ストロマトライトは、藍藻類(らんそうるい・シアノバクテリアとも)の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石のことです。
 化石となったストロマトライトは世界各地で発見されます。最古のものは約35億年前に存在していました。それらの地域は太古、水底だったのです。

 この藍藻類は砂や泥の表面に定着し日中に光合成を行います、夜間の休止期には泥などの堆積物を粘液で固定します。成長速度は非常に遅く、1年に数mm程度です。
 ストロマトライトの作った酸素は海水中に溶けていた鉄イオンを酸化鉄(サビ)として海底に堆積させ現在の赤鉄鉱床を作りました。
20億年前、海水中の酸素が飽和状態になり、海面から大気中に酸素が供給されるようになりました。

 現在、この生物はオーストラリア・シャーク湾(ハメリンプール)やセティス湖など、ごくわずかな水域のみで発見されます。



『鉄のふしぎ博物館』   衣川製鎖工業株式会社

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