その起源は金属器が現れてから、そう遠くない時期と考えられる。日本の鞴は、多く皮袋型で、 タヌキの皮が最上とされたが、しだいに改良され、のち長方形の箱の中を気密に作り、 ピストンを往復させて風を押し出す差鞴(さしふいご)や手風琴型のもの、天秤(てんびん)鞴などが作られた。 また⇒たたら(鑢、蹈鞴)と呼ばれる大型の足踏式のものもあった。動力も手動から、てこ応用の足踏式に進み、 さらに家畜や水車の使用となり、やがて蒸気や電力の利用も行われ、機械的装置となっていった。 |
宮本瑞天 国民百科事典 平凡社 1979年 右の写真は南宮大社(岐阜県)のふいご祭の様子です。(11月 8日) |