木扇式ふいご (水排)


 中国、宗代(1044年)に木扇式ふいごが発明されました。これは木箱のふたを蝶番(ちょうつがい)式にして 扇のように前後に動かすことによって、ふたと箱の奥にもうけた弁の働きで、箱の奥に取りつけた風管から送風 できるようにしたものです。
 従来の皮嚢式のふいごに比較して風量・風圧ともに増大しました。河南省安陽県で 発掘された製鉄用高炉は高さ4m、直径2.6mで断崖地形を利用して構築してあり、断崖上面に鉄鉱石と 木炭が残されていました。又、同様の高炉が河南省林県鉄生溝でも11基発見されました。
図は水車駆動の竪型ふいごです。




参考資料    人と金属のあゆみ 原 善四郎   アグネ 技術センター 95年
          鉄の文化     窪田蔵郎   小峰書房       95年


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