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漢方の臨床効果@
〜肥満症〜
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10月17日(月)14:00〜 3F談話室
講師:株式会社ツムラ |
肥満症の定義と診断。。。
一般に、「肥満」とは体格を表す言葉であり病気そのものを表してはいません。
これに対して「肥満症」とは病気を合併している、あるいは起こしやすい状態にあるものをいいます。
肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい、疾患単位として取り扱います。
BMI(Body Mass Index)と呼ばれる体格指数の値が「25」を超えると肥満とされます。
BMI = 体重(キログラム) ÷ 身長(メートル) ÷ 身長(メートル)
例)身長175cm 体重65kg の人のBMI = 65 (kg) ÷ 1.75(m) ÷ 1.75(m) ≒ 21
上記のBMIが25以上の肥満と診断された人のうち、以下のいずれかの条件を満たした人を肥満症といいます。
1.肥満に起因ないし関連し減量を必要とするもので健康に障害のあるもの。
2.健康に障害を伴いやすい肥満
計測で上半身に肥満の疑いがあり腹部のCTで内臓脂肪型肥満と診断されたもの
!肥満かどうかは体脂肪率で判断します。
!やせて見えても体脂肪が多ければ肥満ということになります。
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肥満に起因or関連し、
減量を要する健康障害 |
@2型糖尿病
耐糖能異常 |
A脂質代謝異常 |
B高血圧 |
C高尿酸血圧 |
D心筋梗塞・狭心症 |
E脳血栓症
一過性脳虚血発作 |
F睡眠時無呼吸症候群
Pickwick症候群 |
G脂肪肝 |
H変形性関節症
腰椎症 |
I月経異常 |
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肥満症治療のコツ(体重減少に関して)。。。
肥満症治療の目標は、決して標準体重まで体重を減少させることではありません。第一目標は、肥満症の”症”を取り除き肥満のみの状態にすることです。わずかな体重減少でも心臓を守ることが知られており、5%の体重減少は血圧を低下させ、10%の体重減少は総コレステロール、LDLコレステロールを著名に低下させます。現在の体重の10%〜15%も減少できれば肥満症合併症は大いに軽減し、降圧剤や糖尿病治療薬は不要になることが多くあります。
ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)。。。
効能又は効果 |
高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)
肥満症、むくみ、便秘 |
用法及び用量 |
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。 |
使用上の注意 |
重大な副作用
1)偽アルドステロン症
2)ミオパシー
3)肝機能障害、黄疸 |
作用機序 |
中性脂肪を貯める白色脂肪細胞を分解して、
エネルギーを消費する褐色脂肪細胞を活性化する。
2つの作用によりエネルギー消費が上昇する。
(基礎代謝がだいたい150kcal/日増加する) |
特性 |
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちの人の便秘、肥満症に
○便秘を改善する。
○体重減少効果が報告されている。 |
注意すること。。。
漢方薬は飲む人の体質や体格によって効果の現れ方が違ってきます。
病院でお医者に相談のもと処方してもらうことをおすすめします。
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