くろださかん
黒田左官
壁、床、塀の塗り仕上げ
知識と技術を持って信頼施工
建物の壁や床、土塀などを、こてを使って塗り仕上げる左官業全般を手がけています。代表の黒田雄三さんは、一級技能士として、赤穂城の厩口門や田淵邸の茶室など文化庁の仕事も多く手がけた職人さん。確かな技術はもちろんですが、豊富な知識をお持ちです。最近では、風呂はユニット、トイレはクロス張り、タイルを使うのは玄関の一部という具合に、時代の流れとともに左官仕事が減ってきましたが、それでも赤穂や坂越には、街並み保存地域もあり、この技術は不可欠なものです。「当初の打ち合わせ以外のことでも、少々のサービスはしますよ。小回りのよさも個人店の強みですから」と黒田さん。 知識と技術を持って信頼施工
黒田雄三さん(72)
Q:主にどんな仕事をなさっているんですか。
A:建物の壁や床、土塀などを、こてを使って塗り仕上げる職種で、うちでは左官業全般を手がけています。私は、山根左官工業所で16歳の頃から修業をして30歳過ぎで独立しました。一級技能士として、赤穂城の厩口門や田淵邸の茶室など文化庁の仕事も手がけましたよ。赤穂城関係は全部4回くらいしましたね。昔の工法でしますから、漆喰に材料ののりをたくところから始まります。北海道の銀杏を使ったり、天然素材にこだわってやってきました。厩口門の壁には、赤穂の土を使いました。いろいろ取り寄せましたが、赤穂の土が一番適しているということになったんです。技術はもちろんですが、いろんな知識も必要なんです。そのほか、坂越の奥藤家など坂越の街並み保存地区や赤穂の街並み保存地区のお宅もさせていただきました。漆喰や黒壁など蔵専門でしていた時期もありましたよ。
最近は、風呂はユニット、部屋、廊下等の壁はクロス張り、タイルを使うのは玄関の一部という具合に、時代の流れとともに、左官仕事が減ってきました。50年前は赤穂に100人以上いた職人が、今や18人です。そのうち、うちのスタッフが4人です。
最近は、風呂はユニット、部屋、廊下等の壁はクロス張り、タイルを使うのは玄関の一部という具合に、時代の流れとともに、左官仕事が減ってきました。50年前は赤穂に100人以上いた職人が、今や18人です。そのうち、うちのスタッフが4人です。
Q:座右の銘はどんなことでしょう。
A:親方から言われていたのは、「仕事に対しては前向きの姿勢で。仕事にあぐむな」ということでした。今でもそれは大切にして仕事をしています。精華園、関西電力、三菱電機など、企業の仕事が多いんですが、工務店経由で一般の家庭、直でも塀の改修、風呂の取り替え、壁の塗り替えなど依頼があります。当初の打ち合わせ以外のことでも、少々のことなら、サービスですることもありますよ。そんな小回りのよさも、個人店の強みだと思います。私個人の願いとしては、後継者を育てることです。せっかくの技術を伝えて残していきたいですね。
住所 | 赤穂市塩屋192-10 |
電話 | 0791-43-4581 |
創業 | 昭和48年 |
代表 | 黒田雄三さん |