狭間(さま) にの門 D
ほの門 F 油壁 G
狭間は天守や櫓、塀などに開けられていて、長方形(ながしかく)のが矢狭間、円形、
三角形などは、鉄砲狭間、その数は今でも約千ほどあるでしょう。この狭間によって描かれる
幾何学模様は、これもこの城の特色の一つで、よく写真や絵の材料にされます。
にの門 D
「にの門」は天守閣の足元という大切な場所にあるので、他の門と異なった、地下1階、
地上2階になっています。
地階は天井の低い地下道です。その天井、つまり1階の床板をめくって下を通る敵兵を
攻撃できます。また地下道を埋めて道路をふざぐ鉄板をはりつめた扉は敵兵を通すわけが
ありません。守りの智恵は十分に発揮されております。

ほの門 F
天守閣に近づくにつれて、門はより狭く、より低く、一層堅固さを加えます。この「ほの門」
も鉄板張り。低くせまいこの門ではヨロイ、カブトで長い槍などを持った敵兵はおそらく
一人づつしか通れないことでしょう。
(「ほ」の門と油壁)
油壁 G (あぶらかべ)
この壁は「油壁」といい、このお城の中で、ここ1ヶ所だけ残っています。
砂と粘土をモチ米のとぎ汁で、練って押し固めたものといわれ、今日のコンクリートに似て強くできており、水をはじき、弾丸に
もくじけぬ不死身のカベで、400年近い年月を経ても、ご覧の通りです。
(油壁)
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