現世代に生きて

長い目で見れば、現代ほど目まぐるしい時代はないであろう。 そして私の生きた年代は、或る意味でラッキーではなかろうかと思うこの頃である。

中学一年生で終戦(敗戦と言わず)を迎え、色々あったが現在は年金生活に入っている。 若い時の心掛けが悪かったので、年金も漸く当たったという程度で最低の微々たるものである。 しかし戦時中から終戦直後のことを思うと物価も安定しており、食べていけない額ではない。 有り難いことである。

私より先に生まれた方は、兵隊に取られて多勢の方が戦死されたりしている。 そして私より後からの若い人達は年金財源の枯渇が心配と思う。
それから孫の時代になると、地球の環境破壊の影響がもっと/\顕著に出てくるのではなかろうか?

国のエゴで世界環境会議もサッパリ成果が上がらない。 温暖化一つ取っても避けがたい必然的なもののように思われる。 そして環境汚染で、奇形の動物や植物などを見るとゾッ!とする。 森林破壊、地球の砂漠化、人口増加に食料の絶対量の不足、ダイオキシンその他の有害物質での大気汚染等々、数え上げればキリがない。 次の世代を思うと、一朝一夕では改善出来ない救いようのない不幸が待っているような気がする。
環境破壊のツケを「後は野となれ山となれ!」の心境にはなれい。 唯、自分の生きた時代が未だ寧ろ幸運だったのかも知れないと思うことがある。

higaki-s7.gif(2995 byte)  higaki-s4.gif(3091 byte)