オフィス ニライカナイは、兵庫県在住の有志が集まり、地元での食の不安が進むことを危惧し、「何か我々にできないか」と考え、平成１７年３月１日に設立しました。
子どもたちに安全で安心できる食文化を残したい・・・
そしてそういった食材を生産する農家・養鶏業者等も残したい・・・
コストが掛かる農法の苦労、地球温暖化による未収穫などの現実を聞き、何とか支援できないかと。そしてそれらの食材を使って調理する良心的なレストランや料理店等も何とか支援できないかと考えました。
また現代社会は親も子も忙しく、スローフードにしたくても、実際には時間的に無理な家庭も多くなっています。そういう家庭は、安全で安心な良質食材をどこで購入したらいいのかの情報さえもないため、我々は少しでも良い食材を提供したいとの思いに動かされ、生産者を独自に調べ、平成１６年秋から、わずかな個数ではあったが、安全・安心な農家や養鶏業者・製パン業者から各家庭への配送を始めました。
その後、次世代を担う健康第一であって欲しい子どもたちが、コンビニやファーストフードの食事で済ませてしまっている食の現実を改善する為、まず家庭の「食」からサポートしたいとの思いから、地元行事等で母親に食育の啓蒙と安全で安心できる食材の重要性を伝え、同時に多忙な母親の要望で、平成１７年３月より学習塾や地域行事等に良質で安価な弁当を届ける「お弁当サポート」を始めました。
やがて次第に良質な食材を求める要望を受けるようになり、良質な農産物を生産する農家・養鶏業者等を紹介する情報発信をするようになりました。そういった活動の中、高コスト高リスクでも良質な食材を生産する有機自然育成農家の苦労を知り、将来の豊かな食文化を残す為には生産者と消費者との相互理解、相互協力及び情報共有が不可欠と実感し、互いの交流の場を設けるようになりました。
そんな交流の中で、生産者が処理に困る市場に出せない規格外農産物を菓子等に加工して一般市民に提供すると非常に喜ばれ、またそれが生産者の利益に還元され、次の良質な食材の生産への手助けになることが解り、重ねての要望もあって製菓工房を稼働させるようになり、将来は高齢者・障害者も雇用したいと考えるようになりました。
こういった活動を通して、豊かな食文化は「土」と触れあう「農」を基盤に育まれ、それが人々の心の豊かさに繋がり、やがて将来を担う子どもたちへの大きな支えとなる事を確信するに至りました。
現在も当団体のコンセプトである「すべての人が幸せになる事業」を推進しており、事業の拡充と継続的な実施を図るため、特定非営利活動法人の設立に至りました。【主要活動内容】
・有機自然農法により生産された食材と加工品の情報提供事業
・食育啓蒙と子育て支援及び医療健康情報提供事業
・高齢者・障害者の雇用と生活・自立支援事業
・農家と一般市民を繋ぐ情報提供と交流及びび協力関係の促進事業
・食文化と有機自然農法、環境保全にかかわる広報および啓発事業
・地域文化・芸術発表と相互交流の場つくり事業
・個々人の健康に配慮した農水産物とその加工品（菓子・弁当等）の提供事業