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フェルケール博物館 ((財)清水港湾博物館)(8 月号)

『清水みなとの名物は〜〜お茶の香りと男だて〜〜』歌でも有名な
清水を訪問したのは先月末のことです。所用で静岡に出掛けたついでに、
表題の博物館を訪問しました。赤いレンガづくり当館は1991年5月
『清水港ウオーターフロント計画』の一環として『フェルケール博物館』
と改名、新築開館された。その前身は1978年にオープンされた
『清水港湾資料館』です。
瀟洒な扉を開くと正面はガラス張りで左右に滝を配し、中央に川を
イメージした中庭が見えます。左に受付があり、展示室へとつながって
います。Aゾーンでは清水港の歴史や港湾の構造などがわかりやすく
展示されています。Bゾーンは港湾荷役の道具、Cゾーンには江戸
時代の樽廻船、Dゾーンにはかっての清水港の花形輸出商品であった、
茶、ミカン、そして練炭、まぐろの缶詰の歴史などが展示されていました。
『これ何ですか?』案内頂いた遠藤三郎元船長にお聞きしました。
それは縄暖簾を丸めたような不思議なものでした。『これが阿弥陀くじ
の原型ですよ』???不思議そうに聞き入る私に使い方を説明して
くださいました。『当日必要な、港湾労働者を集めるとき、根元にある
金環の中を通っているロープをつかんだ人がその日、仕事にありつける
のです。この縄を大勢の人の前で、まるで阿弥陀様の光背のように円形に
打ち振るのです。それで阿弥陀くじと呼ばれるようになったのです。』
その日、仕事にありつけほっとした労働者が、手配師の顔に阿弥陀
さまを見つけたのでしょうか?ひと昔前の港湾労働者の生活がしのばれ
ました。
フェルケール : ドイツ語で交通を意味する言葉

フェルケール博物館
財団法人 清水港湾博物館
424-0943 清水市港町2-8-11
TEL 0543-52-8060
9:30 - 16:30
月曜日 休館


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