『ヒメジカラ』 

神戸新聞が新年の特別企画で県内の地域における特産品や地場企業の
シリーズを企画。その内、姫路は数回のシリーズの4回目に『くさり』
を取り上げました。(1月5日)全文は鳥居の画像をクリックしてください。
一部弊社の記事が記載されましたので、以下に紹介します。

「鉄の博士」と親しまれるのが衣川製鎖工業(同市飾磨区阿成渡場)の
社長衣川良介さん(72)だ。社内に約300点の資料を公開する
展示室「鉄のふしぎ博物館」を設け、子どもの学びの場にもなっている。
「姫路の製鎖業の始まりは大正時代。大阪で鎖造りを手掛けた瀬川長蔵
という人が地元の松原村近くに分工場をつくったんや。腕に覚えのある
鍛冶屋を集めたんやろう。そこで鎖造りを学んだ職人が独立して一大
産地になっていった」
「面白いものがある」。衣川さんの言葉にひかれて近くの早川神社へ。
拝殿の隅に掲げられていた絵馬に目を見張った。赤茶けた鎖で小さな
鳥居がかたどってある。縦60p、横50pの木の縁に「奉納大正7年」の
墨書き。100年前のものだ。

「瀬川さんの分工場ができて間もない。鎖造りの技術は急速に広まったんやな。
こんなものはここにしかないで」。衣川さんの説明だ。
絵馬を作った人物は、新たに鎖造りに取り組んだ鍛冶職人だったのだろう。
無数の輪はさびてはいるが、今も固く結びついている。新たな技術に挑んで
きた先人の遺伝子は鎖のごとく現代にまでつながっている。


鳥居の画像をクリックすると記事の全文が読めます。

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