稲村ヶ崎の砂鉄
写真 左の黒い砂は殆ど砂鉄です。 江ノ島電鉄の稲村ケ崎駅から下り坂を約200m、浜辺に向かって歩きました。海からの風は強く、砂を道に吹き上げてきます。 小川が流れ込む海岸付近の砂は真っ黒です。『あれだ!!』ここには砂鉄がたくさんあることを本で見ていた私は、余りの黒さに驚きました。 早速、持ってきた磁石で砂鉄であることを確認し、黒い砂をそのままナイロンの袋に詰めました。 向こうに親子連れが見えます。お父さんは黒い砂の上に座って、何やら手を動かしています。かわいいい女の子は砂浜を走っています。 『砂鉄取りですか?』子供に尋ねると『・・・、・・・』風が強くて声が聞こえません。 近くへ寄って聞いてみると、3年生の娘が理科の授業で磁石の勉強をするので、砂鉄を取りに来たとのこと。 子供に、天然磁石のこと、1万円札が磁石にひっつくことや、磁石にひっつく石ころがあることなど、磁石の話をして別れました。 この海岸に流れ込む小川には極楽寺橋の名前が刻んでありました。地図を見ると、この川は極楽寺川、極楽寺の近くから流れ出しています。 持って帰った黒い砂を調べてみると全部が砂鉄でした。 砂鉄は火山で出来た石の中の小さな磁鉄鉱の鉱石、火山列島の日本ではどこでも取れます。 砂鉄の形は正八面体、ぜひ顕微鏡で覗いてみましょう。 磁鉄鉱の結晶(砂鉄はこんなに綺麗かな?) |
写真 左から 極楽寺川 稲村ヶ崎の砂鉄 磁鉄鉱の結晶(正八面体) |
『鉄のふしぎ博物館』 衣川製鎖工業株式会社
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