炉の左右に足踏み式のふいごが見えます。中央のるつぼに入れられた金属が溶かされ、テーブル上の 鋳型に注入されている様子が良く分かります。矢尻でしょうか?短刀でしょうか?兵士が剣を持った様子が 描かれています。 このふいごは皮を張った偏平な鉢形のふいごをヒモで引張あげて膨らませ、その空気を足で踏みつけて、 風を送ります。右端で肩に長方形の糸巻のようなものを担いでいますが、これは『雄牛の皮形地金』と よばれ、地中海域で多く造られた、精練された地金で、溶かすだけで製品が出来たのです。 |
るつぼ : 坩堝と書きます、金属を溶かすための耐熱性の器 |
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