日本最古のくさり
ここには『湛(たたえ)神事』と言われる、古くから行われている行事があります。 その儀式に使われる高鉾に付けられた鉄鐸(さなぎ)は銅鐸の原型と目され、弥生時代から使われていたのかも知れません。 鉄鐸は鍛鉄で作られ高さ約18cm厚さ1.7o程度です。鐸の中にぶらさげられた舌(ぜつ)は8角形の断面を持っています。 鈴のような綺麗な音ではなく、ガシャンガシャンという鉄管の触れ合う音で決して荘厳な音ではなかった、と著者は記しています。 かんぬきに留められた吊り環は舌をぶらさげ、上はひもで鉾につながれた3ケつなぎのリンクです。 番号3は溶接なしのリンクですが4は上下のリンクが鍛接リンクのようです。又、6は3リンクとも鍛接されています。 この鉄鐸とリンクが同じ時期のものとすれば日本最古、弥生時代の鎖です。 もちろん、傷みによって何度か修理もされているようですが。 参考図書 銅鐸 藤森栄一 学生社 1964年 |
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