<古代の儀式>
ゴムが豊富に採れる、中南米ではゴムボールを使った遊びが古くから盛んに行われていました。
祭りに行われた球技の起源ははっきりしませんが、紀元前から始まり、マヤの時代(250〜900年)
に発展しました。アステカ時代(14世紀)
には『トラチトリ』と呼ばれ、太陽を象徴するボールをあやつる競技は祭りの儀式として
行われました。球技場は都市の中心部、祭祀(さいし)センターに設けられています。
試合は2チームによって競われました。それぞれのチームの選手が腰、ヒジ、
膝を使って、ボールを追いながら、壁に取り付けられた石の輪にボールをとおします。
選手達は腰、ヒジ、膝に防具をつけ戦いました。
観客はお祭りの行事に、勝利チームを予想する大きな賭けを楽しみました。
ちなみに、敗者はいけにえとして太陽神に捧げられるようになってゆきました。
まさに命がけの競技だったのです。
ニュートンムック 古代遺跡シリーズ マヤ・アステカ・インカ文明 教育社
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