備前焼


 備前焼まつりは毎年10月の第3土曜日と日曜日の2日間、備前市伊部の備前焼伝統産業会館周辺で開催されます。
2003年に訪れた時のことです。とある店に入り備前焼を見ていると、青灰色の器が目にとまりました、 店番の旦那さんに聞くと『青備前』と言うそうです。備前は特有の赤錆色と理解していた私には???。
『青備前はうちの先代が得意とした焼き物で・・・・。』自慢話が続きます、結論は特殊な焼き方をすると青灰色に焼けるということです。

 備前焼の粘土には数%の鉄分が含まれています。通常の焼き方では薄い赤色、藁を載せた部分は『緋襷(ひだすき)という輝いた真っ赤な色になります。 この赤は藁と土に含まれる成分がガラス質になり、その中に赤鉄鉱の結晶がちりばめられ発色するそうです。

 還元雰囲気の中で焼くと青灰色で『青備前』と言います。『これを入れてご飯を炊くと美味しいよ。』売り子のおばちゃんが、 クルミ大の焼き物を指さしました。その中に赤色・薄い茶色・青灰色のものがあり、面白そうなので選んで持ち帰りました。

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